今回のお話は、苦手教科の数学をたった二ヶ月で20点から65点にした生徒のエピソードです。
西部中3年のKさんはとにかく、数学と理科が苦手でした。
小学2年生の九九から苦難は始まります。
どうしても九九の暗唱ができず、放課後に居残り練習。
泣きながらやらされていたそう。
上級生になっても、算数の授業は「苦手コース」に入れられ
「私は算数ができないんだ」と思い込んでいたそうです。
中学で数学に変わると、苦手意識は限界突破。
苦手→嫌い→勉強しない→できなくなる→苦手→さらに嫌い→・・・
こんな負のループに捕まっていました。
そんなKさんは3年生の夏休み前に入塾してくれました。
英語塾に通っていたそうで、英検はなんと準2級。
社会の暗記が得意と聞き、Kさん専用の学習計画を立て始めました。
Kさんの特徴は”興味を持ったものは暗記できてしまう”ということ。
そのため、苦手な数学を克服するのに
”解法暗記”を中心に進めることにしたのです。
学校での授業は基本的に”定理・公式の理解を深める”
そのあと”公式を利用した問題解決”がセオリーです。
しかし、生徒によってはこの手順では理解が難しい子がいるのです。
Kさんはその典型
まず、最低限の公式と解法をおもしろおかしく暗記、
その後、多数の例題に取り組むことで理解を深めていきました。
入塾後すぐ夏休みになりました。
その日からKさんを見ない日はなかったと思います。(現在進行形)
毎日毎日、13時から22時まで勉強していましたね。
こちらが「もう帰ろ?」と促すほどでした。
個別補習の時間はほぼ隣を陣取っていました。
たくさんしてくれた質問は「できるようになりたい!」という気持ちからだったと思います。
先日の二学期中間テスト
数学が30点を超えました。(西部は50点満点)
中1、2の範囲を含んでいたにもかかわらず
この点数の伸びは奇跡的です。(前回11点)
だってあんなに苦手だったのに。
おそらく、自分で自分に「数学は苦手だ」と暗示していたのだと思います。
「そんなことないよ」
誰かがそう言ってあげなければいけません。
今、自分で「〇〇は絶対点数とれない〜」と言っているそこの君
それってただの思い込みかもしれませんよ。
できるって思い込んだらできてしまう
意外と人間って単純なとこがありますよね。
それを良い方向に活かしていきましょう。
ではまた。